会員執筆記事

H28.8.17 劇場型詐欺 梅田景子

Q 先日、A会社から、A会社の未公開株の購入を募集するパンフレットが届き、その翌日、別のB会社から、「A会社の株は値上がり確実だが、パンフレットが届いた人しか買えないので代わりに買ってほしい。株は2倍の値段で買い取る。」と電話がありました。代わりに買うだけであれば大丈夫でしょうか。

 

A 近時、実体や値上がりの見込みのない株や社債等の取引を騙った詐欺的商法が横行しています。とくに、複数の会社からの電話で購入意欲を煽ったり、買い取りを持ちかけたりするのは、「劇場型」と呼ばれる典型的な詐欺の手口です。あなたが買った株をB会社が買い取る保証はありませんし、A会社やB会社が実在しない架空会社のこともあります。後になって、A会社を名乗る電話があり、名義貸しは違反になると不安を煽って、更にお金を騙し取られる(半ば脅し取られる)こともあります。このような話には絶対に乗らないようにしてください。

株や社債以外にも、不動産、外国通貨、老人ホームの入居権等、様々な商品の取引を騙った詐欺的商法が存在します。以前は振込みでお金を支払わせる手口が一般的でしたが、法整備が進み、詐欺的商法に利用されていると分かった口座は比較的速やかに凍結されるようになったため、レターパックや宅配便でお金を送らせたり、取りに来たりする手口が増えました。このような方法でお金を支払うよう言われた場合は明らかに詐欺です。振込みでも、振込先口座が変更された場合や、別の会社や個人名義の場合は、口座凍結をされた可能性や、他人の口座を使って身元を隠している可能性があるので、注意が必要です。

もし被害に遭ってしまった場合は、すぐに警察や弁護士、お近くの消費生活センターに相談してください。但し、悪質な業者からお金を取り戻すことは簡単ではありませんので、疑わしい電話があったときは1人で判断せず、家族や周りの人に相談することが大切です。

日刊県民福井

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