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2020年04月30日

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第2講 「桃太郎 …その後の世界」で考える、表現の自由とヘイトスピーチ

桃太郎 …その後の世界で考える

「言いたいことを言う自由」

~自分(じぶん)たちとちがう人(ひと)たちについて「言いたいことを言う」のはダメ?~

 

 

これは、桃太郎が鬼退治してから50年たった村のお話。

村人と鬼たちは仲直りして、桃太郎が村長をつとめる村で、一緒に仲良く生活していました。

 

ところが、ある事件をきっかけに、村人たちが、「鬼を村から追い出せ!運動」を始めてしまいます。

そこで、桃太郎村長が、ある法律を作りますが…、そこからさらに問題が…。

このお話を通して、「言いたいことを言う自由」について、考えてみましょう。

 

[使用するワークシート(PDF)はコチラ]

 


 

では、まず、このお話の劇を見ましょう。

劇は、第1幕、第2幕の2本を続けてご覧ください。

 

 

 第1幕  暴行事件と 鬼追い出し運動 (映像:約4分30秒) 

 

 

 

 

 第2幕  ひとまとめ悪口絶対禁止法 (映像:約4分) 

 

 

 

 

【問1】 

桃太郎は、何のために「ひとまとめ悪口絶対禁止法」という法律を作ったのだと思いますか? また、「ひとまとめ悪口絶対禁止法」を作ったことに賛成ですか?反対ですか? その理由は何ですか?

 

①まず、自分の考えをワークシートに書きましょう。(目安時間:3~5分)

 

②(2人以上の場合)自分の考えをワークシートに書いたら、

 その意見をお互いに発表しあって、ほかの人の考えを、ワークシートに書きましょう。

 

③みんなの意見が出つくしたら、次の動画を見ましょう。

 

 

 【問1】グループ発表・弁護士コメント  (映像:約3分30秒) 

 

 

 

 

【問2】 

1.イヌまるは罰を受けてもしかたがないようなことを言ったと思いますか? そうは思いませんか? また、その理由は何ですか?

 

①まず、じっくり考えて、自分の考えをワークシートに書きましょう。

 (目安時間:2分)

 

②(2人以上の場合)自分の考えをワークシートに書いたら、

 その意見をお互いに発表しあって、ほかの人の考えを、

 ワークシートに書きましょう。(目安時間:5分)

 

 

2.キジおは罰を受けてもしかたがないようなことを言ったと思いますか? そうは思いませんか? また、その理由は何ですか?

 

①まず、じっくり考えて、自分の考えをワークシートに書きましょう。

 (目安時間:2分)

 

②(2人以上の場合)自分の考えをワークシートに書いたら、

 その意見をお互いに発表しあって、ほかの人の考えを、

 ワークシートに書きましょう。(目安時間:5分)

 

 

3.赤鬼が書いた本なんか回収されて当然だと思いますか? そうは思いませんか? また、その理由は何ですか?

 

①まず、じっくり考えて、自分の考えをワークシートに書きましょう。

 (目安時間:2分)

 

②(2人以上の場合)自分の考えをワークシートに書いたら、

 その意見をお互いに発表しあって、ほかの人の考えを、

 ワークシートに書きましょう。(目安時間:5分)

 

③1.から3.までの3つの問題について、みんなの意見が出つくしたら、

 次の動画を見ましょう。

 

 

 【問2】発表・弁護士コメント  (映像:約9分30秒) 

 

 

 

 

【問3】

桃太郎は、村人と鬼たちとの対立を解決するために、どんなルールや「きまり」を作れば良かったのでしょうか? あなたの考えを他の人の考えと比べてみましょう。

 

①じっくり考えて、自分の考えを書きましょう。(目安時間:3~5分)

 

②(2人以上の場合)自分の考えをワークシートに書いたら、

 その意見をお互いに発表しあって、ほかの人の考えを、

 ワークシートに書きましょう。(目安時間:8~10分)

 

③みんなの意見が出つくしたら、次の動画を見ましょう。

 

 

 【問3】グループ発表・弁護士コメント  (映像:約8分30秒) 

 

 

 

 

   【まとめ】弁護士コメント  (映像:約14分)   

 

 

 


 

 

「桃太郎 …その後の世界」の物語は、以上です。

 

最後に、この授業のポイントをおさらいしましょう。

 

 

(ポイント1)

みんなが、自分の考えを自由に表現し合えること(表現の自由)は、ほかの人がまだ知らない事実(情報)を知ったり、いろいろな意見を交わし合ったりするために、とても大事なことです。

 

(ポイント2)

本当の事実なのか、まちがった情報なのか? 悪口なのか、適切な評価・意見なのか?といったようなことも、必ずしもはっきり分かるわけではありません。

ですから、みんなが言いたいことを言い合い、書きたいことを書くことができるということを原則にして、その中で、正しい情報が何なのか?参考にすべき意見は何なのか?といったこと、それぞれの人がしっかり見きわめることが大切です。

 

(ポイント3)

しかし、どんな場合でも言いたいことを言っても良いのか?どんなことでも表現して良いのか?というと、決してそういうわけではありません。

例えば、本人には責任の無いことを悪口として言うようなことや、しっかり事実を確かめることもしないで人の悪口を言うようなことは、許されるべきではありません。

 

(ポイント4)

どのような「悪口」は禁止されて、どのような「悪口」ならば許されるのか、という基準がはっきりしない法律は、良くない法律です。

許されるか許されないかの線引きが分からないので、みんなが困るからです。

 

(ポイント5)

人種や民族や出身国など、自分では変えることが難しいことがらを理由にして人をきらったり憎んだりして「悪口」を言うことが、世界各地で(日本でも)起こっています。これを、「ヘイトスピーチ」の問題と言います。

このヘイトスピーチを法律でどこまで禁止するかという問題は、世界中で議論されている難しいテーマです。

小学校高学年や中学生になったら、小学生なりに、あるいは中学生なりに、

 

①社会には、いろいろな人がいて、いろいろな意見があるということをよく理解すること

②社会や世界でどのような問題が起こっているかをいうことにアンテナを張ってそれを知ろうとすること

③その問題に対して、自分なりに考えを深めていくこと

 

こうした姿勢を持つことが、とても大切なことです。

 

 

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